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奈良と人と感性と。Nara, People and Sensitivity

Enjoy Life

人生をより豊かに生きるために27歳が考えること

前壽則展「諦念」大阪帝国ホテルに行ってきて見た光

「個展」を教えてくれたある人との出会い

ある人の紹介でこの個展を知りました。

その「ある人」との出会いも不思議なご縁でした。

きっかけは、ある勉強会。

僕が酷く落ち込んでいた時に参加しました。

その勉強会すら行けないなと思っていたんですが、

先生から「気晴らしに来なさい」と

温かい言葉をいただいたので参加しました。

そして、参加した時に出会いました。その人と。

『僕は「坂本龍馬」のある一言で救われました。』

バカなことを言うな。と、普通なら笑られるような話を

その人は、じっくりと、ゆっくりと耳を傾けて下さいました。

そこから、人生について、仕事について、生き方について…

色々なことを話しました。そんなある日、個展の話になりました。

待ちに待った「個展」

「あー、確かに、椿野さんにはピッタリだと思います。」

「僕にですか!?」

「前壽則さんと言う人の個展なんだけど、良いと思います」

「じゃあ、行ってきます!」

このことがキッカケで「前壽則」さんの個展に行くことになりました。

futan.net

正直、個展には少し抵抗がありました。

絵を見ても、どのような反応をしたら良いのか。

そもそも絵のどこを見るのか。

目に入ってくるのは、手の届きようのない値段だけ。

買いもしない自分が個展に足を運ぶなんて、

よっぽどのタイミングと機会がないと難しい…

と思っていたのですが、

この「よっぽどのタイミング」で行ってきました。

「ゆっくりご覧ください」

場所は、帝国ホテル。ギャラリー尾山。

ギャラリー…(^_^;)

その言葉だけで、緊張感が高まる。

階段を上がって、ギャラリーに向かうと、ギャラリーにお二人。

扉を開ける手には、汗が。

ギーッ…

よくぞ、お越しいただきました。お話はお聞きしております。

 そう声をかけてくださったのは、他でもない、前壽則さんご本人でした。

えーっっっっっっ!!!

ご紹介くださった方と前壽則さん。

今日までにお二人が僕のために

時間を費やしてくださっていたことを

その一言で感じました。

驚きと同時に感謝の気持ちがふつふつと。

「まずは、ゆっくりご覧ください。」

その言葉通りに、初めから順番に見てみる。

…ピンとこない、、、まだ分からない。

そうしていると、

例えば、この絵。この絵と自分を照らし合わせて見てみるんです。

この曲がっている部分を見て、自分が誰かと喧嘩したことを重ねてみたり。

両親でも、友達でも、仕事でも、何でも良い。

絵と自分を重ねた時に何を感じるか。

そんな視点で見てみても面白いですよ。

 そう声をかけてくださったのは、尾山さん。

このギャラリーのオーナー。

そう言う風に見るんだ!

今、ポケットに200万円あるとする。

自分ならこれを買う。むしろ、買いにきたくらいでないと見えない。 

 後から、前壽則さんが言ってくださった。

「ゆっくりご覧ください」には沢山の見方があったんだ。

絶望の果てに訪れてくる光

一通り絵を見させていただいた後、

前壽則さんとお話させてもらいました。

一枚の絵に辿り着き、完成させるまでの感覚や感性を。

絵は自分の幅でしか見えない。

だから、自分自身を高めないといけない。

旅には行きません。日常を大切にしたいと思うからです。

何で売れへんのやろか。と憤りを超えた感情になることもあります。

でも、全てよし。と、この歳になってだんだんと思えるようになってきました。

そう優しく、冗談も交えながら語りかけてくださった。

前壽則

僕は、これまでに味わったことのない気持ちで

全く光が見えないトンネルを3ヶ月間歩き続けて来た。

肩書きも、積み重ねてきたことも、貯金も全て失くなって、

真っ裸の自分とトコトン向き合う時間だった。

これまでに幾度となく自分と向き合っていたつもりだった。

でも、全然そうではなかったんだ。

そんな窮地でこそ、芽生えてくる新たな感覚と感情。

周りは依然暗いけど、飢えからくる勇気が光となる。

今でこそ、そう感じます。この感覚になれたことは何よりも大きかった。

最後に、この個展のテーマである「諦念(ていねん)」について教えてもらった。

「諦念」とは、諦めるという意味ではない。

それは、賦与された人生をそのまま受容する姿勢である。

夢も希望も企ても、望んだことのすべてが破られる人生にあって、

絶望の果てに訪れて来る光を見ることである。

枯れた植物は「そのようにあれ」と、僕の心の最深奥に貫いて来る。

前壽則

なぜ、今回、この個展に来たのか、

普通なら、このブログで書きたいところだけど、

何ともうまく表現できない。言葉がまだ追いついていないです。

でも、確かに自分の中で感じたことがあって、

それはこれからの人生で、時間をかけて、

ゆっくりと大きなものへと変わっていくものなのかもしれません。

絶望の果てに訪れてくる光。

自分なりにこれからも考えて生きていきたいと思います。

人生とは何か、人間如何に生きるべきか」を問い続けること、

そして思い考え感じた、それら名状し難い混沌を

キャンバス上に表すことが僕の生涯をかけた仕事である。

表現方法としては、西洋の材料である油絵具に

金箔、銀箔、和紙、膠など日本の伝統的素材を加えて、

これまでにない新しい世界観を表そうと考えている。

わび、さび、幽玄など、

日本文化の最深奥に流れている概念があるが、

そういう概念を介さずに直接心を打ち貫く切実さを描きたい。

ものの持つ本来の面目を。

*1

前壽則さん、尾山さん、庄原さん、ありがとうございました。

 

前壽則

前回の記事はこちらから

これもまた、あり得ない物語です。ぜひ、ご覧ください。 

www.yuitotsubakino.jp