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奈良シニア大学 事務局長が綴る、本と映画と感性と。

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知るを学ぶあらためて学問のすすめ(著:村上陽一郎)要点

知るを学ぶあらためて学問のすすめ(著:村上陽一郎)を読んで改めて「学問」や「教養」について考えてみたのでシェアします。

学問のすすめ(著:福沢諭吉

誰もが知っている「学問のすすめ」という本。

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1万円札の肖像にもなっている福沢諭吉によって書かれました。後に慶應義塾大学を創設する福沢諭吉が説いたもの、それはコレ。

  • 学問を修めることが必要である
  • 自分を律するために学問をする
  • 学問をする中で教養を身につける「修身」が必要
  • 時代が変わっても、社会を生きる一人一人の人間が、人間として生きて行くための要素を身につけることに変わりはない。

福沢諭吉の言う学問とは、単に文字が読める、書けるということではなく、人生に役立つものでなければならないということのようです。つまり、学問はなくとも、自分の中の規矩(規律)を立て、実践する人は教養のある人と言って良いと。

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)

 
まんがでわかる 福沢諭吉『学問のすすめ』 (Business Comic Series)

まんがでわかる 福沢諭吉『学問のすすめ』 (Business Comic Series)

 
現代語訳 学問のすすめ

現代語訳 学問のすすめ

 

知るを学ぶあらためて学問のすすめ(著:村上陽一郎

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本書の目次

  1. 知ること
  2. 知識人とは
  3. 理科と文科
  4. 環境問題の難しさ
  5. 脳と心
  6. デモクラシー
  7. 文芸を巡って
  8. 音楽の喜び
  9. メメント・モリ  

本書の中で、こんなことが書かれています。

  • 学ぶことは知識を増やすことではなく、人間を高めるもの
  • 経験することで、知ることができる
  • 自分自身を高めて行くこと

学問ができる=エリートと思われがちですが、そういうことではないんです。福沢諭吉が言う知識人(エリート)とは、こんな人物だったり。

出る杭は打たれると揶揄される社会。平凡こそが求める価値である社会。人並みの生活で満足する社会。当たり前という感覚は大衆のもの。(大衆とは多数の中に埋没してしまう一員であることに何の違和感もなくいる人々の集まり)自分が他人と同じと認めることで安心するのが大衆。知識人はそれを驚かないといけない。

本当のエリートは、他人と比較して自分が優れているところを見出して満足する人ではなく、他人よりも自分に対してより高度な要求を課する人であり、他者を他者として認め、尊重し、その場に我が身を仮託することを厭わない人。また、相手がどのような人であっても自分の考えを伝えられる人である。 

知るを学ぶ あらためて学問のすすめ

知るを学ぶ あらためて学問のすすめ

 

本書に出てくるちょっとした豆知識

今も教養大学の要素を残しているリベラルアーツ的な大学

アメリカ建国に関わる重要な3大文書

人は平等だと言われるけど、学問をするとしないとでは違うから学問をしなさい

僕の考える教養について

福沢諭吉の言っている教養人とは、知識(雑学)ではなく、自分に規律を与えて実践する人のことを示している。教養とは何か。

以前にも紹介した、池上彰さんの本。そこでは、こう述べられています。

  • 教養とは自分自身を知ることである
  • 教養とは自分自身を支える基盤となるものである

(こちら→【書評】おとなの教養(池上彰)を読んでみた! - YUITOBLOG

本来の勉強は、人生を豊かにするものであり、人生を豊かにするための選択肢や視野を広げるためにするものであると思うけど、いつからか「受験勉強」のための勉強になっている。

(こちら→【書評】福田誠治「子供たちに未来の学力をフィンランドの学力観に学べ」その2【日本の教育史】 - YUITOBLOG

先日、羽曳野市の、とある病院の理事長にお会いしてきたんですけど、その時にこんな一言を言われて「ズドンッ!!」と響いた話がありました。

知識をつければ分かっていく。実はそうではない。

知れば知るほど分からなくなることこそが知識である。

確かに、情報革命によって、ありとあらゆる情報にアクセスできるようになったし、分からないことはGoogle先生にお任せしたら簡単に解決できるようになった。でも、答えのないことを考える力は、弱ってきているんじゃないでしょうか。すぐに答えを求める社会。バナナダイエット!とテレビで見たら翌日にはスーパーのバナナが売切れ… みたいな、無知が故に信じ込みやすくなってしまっている社会だからこそ、「自分の軸」が本当に問われている。真の教養人こそが、これからの社会を生き残っていく。と、偉そうに思っています。

分からないことに出会える楽しさを味わえたら最高ですね!

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