YUITOBLOG

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心揺れる人・本・映画・景色の出逢いを綴ります!

Enjoy Life

もっと人生を楽しく!そして、豊かにするために。

世界の貧困から考える私たちの命。幸福って何だろう。

どうも、YUITOです!

 

今日のテーマは、「国際衛生」です!

本日ご講義いただいた先生は、医師として、また、保健コーディネーターとして青年海外協力隊(JICA)やWHO(世界保健機関)、UNICEFユニセフ)でもご活躍された方でした。

 

目の前の患者を救うことに全力を注いだ医師時代

先生の小さな頃からの夢は、「世界中の全ての人に健康になってほしい」ということでした。その為の手段として、外科医になって医者がいない国や地域で人を助けると決意されました。そして、イランのクルドという地域に行ったそう。手術・手術・手術… 毎日、何十人もの手術を行い、忙しさに充実感を覚えたと言っていました。

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しかし、転機は訪れます。ボルネオ島に異動になったのです。そこでは、交通費・交通網のことを考慮すると、「重症の患者ほど自分のいる病院に来ない」という事実が発覚します。医師になるために教えられた「目の前の患者を救うことに全力を注げ」を徹底してきた先生。しかし、そこで医療という側面だけでは救えない事実を目の当たりにします。まず、自分のいる病院に来るまでのインフラ整備をしないといけないことに気がつきます。

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そこからUNICEFユニセフ)での活動が始まります。

 

日本は恵まれた国!?

先生がこれまでに赴任された国の統計を見てみます。

これは、1,000人の中で1歳になるまでに死亡する子供の統計です。

中でも、日本においては、死亡原因が事故や先天的なものである。一方で、タンザニアシエラレオネでの死亡原因は、下痢やマラリアだと言います。つまり、未然に防ぐことができる原因だったのです。

 

次に、10万回の出産での母子死亡率です。

シエラレオネでは、20人に1人の割合で母子が亡くなってしまうようです。原因は、多量出血や痙攣。栄養不足や、HIVなどの感染症が原因です。これも、予防することで発症する可能性を低くすることができると考えられました。

 

よって、予防接種を徹底することにしたのです。しかし、予防接種であるワクチンの効果は8℃以上になってしまうと意味がないらしい。つまり、製造過程から現地の患者に届けるまでに8℃以下をキープし続けなければなりません。これを、コールドチェーンと言います。製造から要冷蔵状態をキープし続けなければなりません。日本では簡単なように思いますが、そもそも緊急でワクチンを欲する患者がいる途上国では、冷蔵状態状態をキープできる電気がない!

そこで、太陽光発電ができる冷蔵庫を使用して保存することになったそう。

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最終的には、クーラーボックスで現地の人々へ届けます。

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日本では太陽光発電の冷蔵庫なんて必要ない!と言われていたそうですが、必要な時が来ました。東日本大地震です。普段、必要ない。関係ない。と思っていることも失ってから初めて有り難さがわかったりするもんなんですね。

 

アマルティア・センの新しい貧困

現在、8億人もの人々が極度の貧困にあると言われています。

極度の貧困とは、1日150円以下、2,000kcal以下で生活しなければならない人々のことを示します。途上国の人口の約5分の1の人々が極度の貧困状態にあるということです。

 

これまでの貧困の概念は、「食料がない」「お金がない」「飲み物がない」「トイレがない」「資産がない」「蓄えがない」という物理的な貧困だったそう。特に、トイレに関しては、が深く関係しています。まず、トイレの水をどこから取ってくるのか? 日本では水道があり、下水道を通って処理されますが、そもそもそんなインフラは整っていない。池や海、川から水を運ぶそうです。汚物の処理もそう。当然、衛生上は最悪。手を洗う時こともできないので子供の手はバイ菌だらけです。勿論、その手で食べるとどうなるかは分かりますよね。

 

しかし、現在はその物理的な貧困から、「教育がない」「機会がない」「選択肢がない」「自由がない」という社会的な貧困へと時代は変わって来ています。ノーベル賞受賞者アマルティア・センはこれを、新しい貧困と言っています。

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また、途上国ではHIVの拡大も顕著です。そこで、ARV(エイズ治療薬)が活躍します。これがあれば重症患者も、6ヶ月程で歩いて働けるまでに回復するそうです。しかし、このARVはとても高価なもので約100万円程するそうです。つまり、その治療薬をお金で買える人が命を買えるという矛盾を生み出します。

 

しかし、稀に政府からARVが支給されることがあったそうです。でも、100人に対して20人しか使えない割合です。つまり、残りの80人は死亡する可能性が高まります。どうやってその20人をどのように選ぶのか。

 

政府や政策を検討する議会では、若い者順でどうか。社会的に役に立つ順番でどうか。と言われていたそうです。そこで、現地の人に任せるという方法を選んだそうです。そしたら、現地の人はどうしたか。「自分たちで重症度を判断して、重症な人順で渡した」そうです。

 

まとめ

最近思っていた自分の悩みは、毎日を生きることに必死だった途上国の人々の悩みに比べたら小さいものなんだと感じました。自分の幸せの基準をどこに置くかが大切なんだと思います。例えば、こんな記事はどうでしょう。

jisin.jp

 

自分の価値観だけに囚われず、いかに世界観を広げていけるか。そうすることで本質っぽいものが見えてくる。物事は小さく見つつ、大きくも見る。プロ棋士羽生善治さんはそれを大局観と言っています。

 

今あることに感謝して生きていきましょう。

 

おわり

 

 

前回の記事はコチラから。

yuitotsubakino.hatenablog.com